Friday, March 10, 2017

ショパン ノクターン遺作 嬰ハ短調

この曲に対する最初の私の印象は、「何て暗いんだろう」というもので、正直あまり好きでありませんでした。車の中でいつも巨匠の中村紘子さんのショパンのアルバムを聞いていたのですが、これが流れてくるとフォワードして他の曲を聞くようにしていました。。。おそらく前後のアップテンポの曲の中にあって重すぎる印象だったのでしょうか。
それなのに、この曲のイメージが私の中で大分変ったのは管野美穂さんの演じるフジ子・ヘミングの軌跡というドラマの中でフジ子が盲目の老人の為にこの曲を弾くシーンで感動した時でした。この曲に関しては私にはフジ子さんの弾き方が聞きやすいかったようです。理由はたぶんゆっくり目なのだけれど、かと言って重くなりすぎず、少し明るさも出していて癒される音だなと思いました。
Wikipediaによると「ドラマの放送後、番組内で使用された数枚のCDの売上が急上昇して更に100万枚以上売り上げ、2枚がチャートインした。」そうで、演奏家の背後にあるドラマを知ると演奏が味わい深くなるということもあるのでしょうか。何人か他の色々な人の弾くのを聞いてみました。早めのテンポで演奏している方もいましたが、この曲に関しては早すぎず、暗くなりすぎない方が味がでる気がします。

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