Friday, March 10, 2017

ニューヨーク - どこに住む?

ニューヨークと言うと世界の人たちはマンハッタンの摩天楼を創造するだろう。でも実際にはニューヨークはもっと広い。はるか北方のカナダとの国境のナイアガラの滝までも実はニューヨーク州の一部である。ナイアガラはあまりにも極端な例であるが、マンハッタンを基点に考えてどこに住むかと考えると実際には、特別に駐在員でもない限りマンハッタンの中心地に住める人は少ないだろう。あまりにも家賃も物価も高すぎる。

それで庶民はクイーンズ、ブルックリン、ワシントンハイツ、ブロンクス、もっと遠くまで行けばニューロッシェル、ウェストチェスター、実際には距離的には近いが州をまたぐことになるジャージーシティやホーボーケンやウィーホーケン(ニュージャージー州)、さらに北上してウェストニューヨークやフォートリー(これもニュージャージー州)、などと通勤圏はまだまだ広がる。



一番便利なエリアはMTA (Metropolitan Transportation Authority (New York) )のSubwayがカバーしているクイーンズ、ブルックリン、ワシントンハイツ、ブロンクスである。
このエリアだと一回のシングルトラベルで一律の3ドル(2016年8月現在)ですむし、マンスリー(30日)のパス116.50ドル、7 dayのパスなら31ドル
マンスリーや7 dayを買う必要がない場合は、地下鉄の発券機で黄色いプラスチックのメトロカード(最初だけnew card feeが1ドルかかる)を発券して必要に応じてRefillできる。Refillの場合、一回当たりの乗車賃が3ドルでなく2.75ドルになるし、Refillの金額は自分で選べる。一回のRefillが5.5ドル以上だと11%余分にバランスを加算するので、例えば100ドルRefillすると111ドルのバランスがもらえる。
クイーンズ、ブルックリン、ワシントンハイツ、ブロンクスは便利な分、他のエリアよりも家賃はまだまだ高い。

少し不便にはなるが、ニューロッシェルやウェストチェスター方面に行くには中距離電車(Metro-North Railroad)が走っている。この電車はMTSのSubwayとは別料金で本数も1時間に何本かと限られてくる。この方面は閑静で治安も良いので、日本人の家族持ちの駐在員が大きな一軒家を借りることは多いようだ。どちらかと言うと購入不動産がメインのようで、家賃アパートの物件数は限られている。それなので、駅の近くや便利なエリアは安くはなく、遠くなればなるほど車が必要になる。マンハッタンに通う人の場合、電車賃と家賃と足し算して考えた方がよい。商店街等もマンハッタン、クイーンズ、ブルックリンの街中のように十分になかったりするので、通常の食料品の買い出しも車がないと不便だったりするだろう。


ニュージャージーはどうかと言うとジャージーシティやホーボーケンに行くにはマンハッタンからPath Trainというもので行けるようになっている。The Port Authority of NY & NJ が運営しているので、MTAとは別料金でシングルライドで2.75ドルである。フリークエントユーザー用にスマートリンクというチップ入りプラスチックのカードを発行していて、1 day, 7 day, 30 dayのフリーパスや、10 Trip等の回数券みたいな買い方もできるようになっている。Path Trainはニュージャージ―からニューヨークに行くための電車のようなものなので、マンハッタン内でのPath Trainの駅の数は限られている(6駅)。例えばマンハッタンの通勤先がこの6駅から歩ける所などであれば、Path Trainがカバーするニュージャージーのエリアに住んで通勤するという方法もある。ニュージャージーの家賃もPath Trainのハドソン川を渡って1つ、2つ目あたりまではそう安くはないが、Journal Square駅あたりから安くなる。


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